クマ怖いですね…──自然との距離と人間の立ち位置を考える
2025年11月6日

クマ怖いですね…
──自然との距離と人間の立ち位置を考える
こんにちは。REVOLVER合同会社の浅岡です。
最近、全国で“クマ出没”のニュースが相次いでいて、「クマ怖い…」と感じずにはいられません。
山だけでなく、里や住宅地の近くにまで姿を現すクマの存在。その背景を考えると、私たち人間の自然との関係も改めて問われているように思います。
◻︎ クマ出没、なぜ増えているのか
クマが人里に出てくる理由はひとつではありません。
・餌となる木の実の不作や生態系の変化
・人間の生活圏の拡大や自然環境の変化
・クマ自身の行動パターンの変化
こうした複数の原因・要因が重なって、山や森林だけの話ではなくなってきています。
その結果、人間にとっても“身の危険”をリアルに意識しなければならない状況が増えているのです。
◻︎ 自然との共生を考える視点
私は、海にも山にも出かけます。
だからこそ感じるのは、人間はその環境で暮らす動植物の中に“ちょっとお邪魔させてもらっている”立場だということ。
森には森の、山には山の住人がいて、我々はそこを訪れるという形を取っています。
それが、例えば山にクマが出没するということは、「人間がその場のバランスを少し変えてしまった」というサインでもあるのだと考えています。
自然を“利用する”のではなく、自然と“共にある”こと。
その視点を忘れないようにしたいと思います。
◻︎ 自分の行動を振り返る
この秋、「燧ヶ岳に登ろう」と考えていたところでしたが、クマの出没頻度やニュースを受けて、少し慎重になっています。
千葉の低山は「クマがいない」と言われていますが、それでも“安全だから油断”というわけにはいきません。
準備を整え、情報を確認し、リスクを軽くしながら楽しむ。
それは、登山だけではなく日々の仕事にも通じる考え方です。
◻︎ “怖さ”を認めつつ、どう動くか
クマをただ“恐れるべきもの”として捉えるのではなく、その出現には意味があると考えています。
自然に暮らす生き物の「居場所」が変わるとき、人間との境界も変わる。
だからこそ、私たちは「どう向き合うか」を最前線で考えなければなりません。
人間としては身を守るために音を立てる、鈴を鳴らす、食べ物をきちんと管理する。
そして同時に、自然の中で自分が“来訪者”であることを忘れず、動植物の視点にも立つことが大切です。
◻︎ 終わりに:少し立ち止まって考える時間
クマが人里に現れるという事実は、私たちに“自然との距離”を見直す機会を与えてくれます。
私たちは“暮らさせてもらっている”立場であることを意識しながら、山や海に出かけたいと思います。
準備を怠らず、でも自然との体験を諦めず。
そうすることで、少しだけ丁寧にこの世界と向き合えるような気がします。
また次回も、“歩きながら考えていたこと”を綴っていきます。
REVOLVER合同会社
代表 浅岡俊光