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塔ノ岳〜丹沢山を歩きながら考えた、登り続けるということ

2025年12月4日

塔ノ岳〜丹沢山を歩きながら考えた、登り続けるということ

こんにちは。REVOLVER合同会社の浅岡です。

今日は、先日歩いてきた塔ノ岳〜丹沢山の山行のこと、そしてそこで改めて感じた「登り続けること」と仕事の向き合い方について書いてみたいと思います。


◻︎ 馬鹿尾根をひたすら登る時間

今回歩いたのは、丹沢でも有名な大倉尾根──通称「馬鹿尾根」から塔ノ岳、そして丹沢山へと続くルートでした。

山が好きな方であればご存じの方も多いと思いますが、とにかく長く、登りがきついルートです。景色を楽しむ余裕がないほど、ひたすら登りが続いていきます。

「なんでこんな道をわざわざ選んだんだろう…」と毎回思うのですが(笑)、それでも登り切ったときの充足感は格別です。

一歩一歩は小さくても、振り返ると驚くほどの標高差を積み上げている。その実感が、足の疲れと同じくらい、心には心地良く残ります。


◻︎ 一人で山に入ると、頭の中が整理される

山には一人で行くことが多いのですが、塔ノ岳〜丹沢山のようなロングルートを歩いていると、自然と“内省タイム”になります。

最初のうちは「今日はどこまで行こうか」「このペースだと何時下山かな」といった現実的なことを考えていますが、しばらくすると頭の中が静かになっていきます。

  • いま取り組んでいるプロジェクトのこと

  • お客様との関わり方で少しひっかかっていること

  • これから会社としてどこに向かっていくのか

こうしたことが、歩幅と呼吸に合わせて自然と浮かんでは整理されていきます。

パソコンの前でウンウン唸っていても出てこなかった答えが、山道を無心で登っているときにふっと降りてくる──そんな感覚が、僕はけっこう好きです。


◻︎ 次に登りたい山は、歩きながら“内側から湧いてくる”

不思議なもので、きつい登りをしている最中にこそ「次はあの山にも行きたいな」と思い始めます。

塔ノ岳の登りで足がパンパンになっているのに、「次はどのルートを試そうか」「あの稜線にも行きたい」と、自分の内側から次のチャレンジが湧いてくる感覚があります。

これは仕事でも同じで、新しいお客様とのプロジェクトに取り組んだり、長くご一緒している企業様と次のステージを目指したりしていると、

「次はこういう打ち手を試したい」「この業界でも同じアプローチができるかもしれない」と、次の一手へのワクワクが自然に出てきます。

山でも仕事でも、“やっている途中”にこそ、次の挑戦が見えてくる。

机の上でじっと考えているだけでは到達できない感覚だと、改めて感じました。


◻︎ 登山と営業支援、やっていることは似ている

登山は、目の前の一歩一歩を積み重ねていく行為です。

塔ノ岳〜丹沢山のようなロングルートでは、「一気に頂上までワープ」なんてことは当然できません。

ひたすら足を前に出し、状況に応じてペースを調整し、時には立ち止まりながら、自分の力で前進するしかありません。

営業支援の仕事も、実はそれととてもよく似ていると感じています。

  • 新規のお客様のプロジェクトで、ゼロから成果をつくっていくこと

  • 長くお付き合いしている企業様と、次のステージ(売上・体制・戦略)を一緒に目指していくこと

どちらも「一発逆転の魔法」はありません。

リストの精査、トークの改善、振り返り、再設計、再チャレンジ。

ひとつひとつの小さな打ち手を積み重ねていった先に、ようやく成果が生まれます。

プロジェクトがうまくいかなかったときも同じです。

「なぜうまくいかなかったのか」「どこにボトルネックがあるのか」を考え、自分なりに動き、試し、もう一度組み立て直す。

それを成功するまで繰り返していく感覚は、僕にとってはまさに“登り続けること”そのものです。


◻︎ 最近出会った一冊と、「意味なんてない」という言葉

こうして山を歩いたり、仕事のことを考えたりしている中で、最近強く印象に残っているのが、探検家・角幡唯介さんの存在です。

たまたまYouTubeで角幡さんのお話を拝見したことがきっかけで、「極夜行」という著書に出会いました。

極夜の世界を舞台にした過酷な旅の記録ですが、その内容そのもの以上に、そこに流れている「世界の捉え方」に強く惹かれました。

特に印象的だったのが、角幡さんの口から出てきた「意味なんてない」という言葉です。

何か大仰な使命やドラマチックなストーリーをまとわせなくてもいい。

ただ目の前の世界や現象に向き合い、自分の足で歩き、感じ、考える。

そこに“後づけの意味”を必要以上に求めない姿勢に、どこか救われるような感覚を覚えました。

山に登ることも、会社を経営することも、営業支援の現場で一件一件の電話をかけ続けることも、

外から見れば「わかりやすい意味」を求められがちです。

でも実際にやっている側の感覚としては、

「とにかく一歩一歩を積み重ねる」

「いま出来る最善を、その場その場で選び続ける」

その地道な繰り返しでしかありません。

意味は、あとから結果や時間が与えてくれるもの。

角幡さんの「意味なんてない」という言葉は、

「それでも歩き続けること自体に価値がある」というメッセージとして、僕の中にスッと落ちてきました。

塔ノ岳〜丹沢山の稜線を歩きながら、この言葉のことを何度も思い返していました。

“意味づけ”を急ぐのではなく、淡々と登り続ける。

その姿勢は、山でも仕事でも、これからの自分の軸として大切にしていきたいと感じています。


◻︎ 遊びも登山も仕事も、「成功するまでやる」

僕はよく「仕事以外で得た経験が、仕事にも活きてくる」と話しています。

登山に限らず、趣味や好きなことに全力で取り組むことは、人生においてとても重要だと信じています。

塔ノ岳〜丹沢山を歩きながら、改めて思いました。

遊びも、登山も、そして営業支援という仕事も、「成功するまでやり切る」という姿勢は同じだということ。

  • きつい登り坂でも、一歩ずつ進めば必ず稜線に出る

  • 試行錯誤を続けていけば、必ず成果の“突破口”は見えてくる

その感覚を忘れずに、これからも

新しい山にも、新しいプロジェクトにも、そして新しく出会う本や人からも学びながら、ワクワクしつつ挑戦していきたいと思います。


また次回も、“歩きながら考えていたこと”を綴っていきます。


REVOLVER合同会社

代表 浅岡俊光

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