夏の墓参りで思う、父からの教えとこれから
──静かな時間が気づかせてくれること
2025年8月21日

夏の墓参りで思う、父からの教えとこれから
──静かな時間が気づかせてくれること
今年の夏季休暇の初日、先祖代々の浅岡家が眠るお墓へ足を運びました。
「お墓を頼む」──これは幼い頃から父によく言われていた言葉です。その言葉は自然と私の中に根づき、今でも季節ごとに欠かさず参拝を続けています。
このお墓には、幼少期に亡くなった優しくも強かった祖父、さらにその上の代の祖父母、そして今では父も眠っています。私にとっては、ただの石碑ではなく「家族の歴史と教えが積み重なった場所」です。
◻︎草木と格闘したお墓掃除
例年この時期は草木が伸び放題で、掃除には少し気合が必要です。今年も例外ではなく、裏手の枝葉と格闘しながらの作業になりました。汗だくになりながらも、すっきりと整えられたお墓を見ると、不思議と胸が軽くなる。祖父や父に「きれいになったよ」と報告しているような気持ちになります。
◻︎祖父と父からの学び
幼い頃に亡くなった祖父の記憶は断片的ですが、「優しさの奥にある強さ」を感じさせる人でした。父からよく聞かされたエピソードの数々もあり、私の中では「強さと誠実さ、また少し頑固な昔気質な人」という印象が今でも残っています。
そして、父。7年前に亡くなってからも、父の言葉や姿勢は私の中で生き続けています。不動産業に携わっていた父と、営業支援を軸に事業を営む私。業界は違っても、「人と誠実に向き合う」という根本の姿勢には、通じるものを感じています。
◻︎墓前で考えた「今」と「これから」
墓前に立ち、「今の自分を父や祖父が見たらどう思うだろう」と問いかける時間は、静かな対話のようです。幼い頃から実家にじっといるタイプではなかった私ですが、今振り返れば「落ち着きのなさ」も「前に進みたい」という性分の表れだったのかもしれません。
事業を営む今も、体が動く間に仕事も日常も全力で取り組むことが自分らしさです。祖父や父が眠るこの場所は、その生き方を見つめ直す原点でもあります。
◻︎おわりに
夏の墓参りは、ただの慣習ではなく、家族の歴史と向き合い、これからの自分の歩みを確認する大切な時間です。祖父から父へ、そして私へと受け継がれてきた「日常を誠実に大切にする心」。それをこれからも胸に刻み、仕事にも人生にも誠実に向き合い続けたいと思います。
また次回も、“歩きながら考えていたこと”を綴っていきます。
REVOLVER合同会社
代表 浅岡俊光