大胆さと繊細さ──相反するようで、どちらも必要なもの
2025年11月13日

大胆さと繊細さ
──相反するようで、どちらも必要なもの
こんにちは。REVOLVER合同会社の浅岡です。
今日は、私が仕事でもプライベートでも大切にしてきた「大胆さと繊細さ」という、相反するようで実は深く結びついている考え方について書きたいと思います。
■ 大胆さと繊細さは、どちらも“生きるための技術”
私が常に意識しているのは、一つの思考や姿勢に固執しすぎないことです。
瞬間瞬間で、状況は変わる。
だからこそ、大きく踏み込むべきときには躊躇なく大胆に動き、慎重に進むべき局面では細部に神経を研ぎ澄ませる──この両面を自分の中に持っておくことが、生きやすさにも、仕事の成果にも直結すると感じています。
「神は細部に宿る」という有名な言葉があります。細部へのこだわりはもちろん重要です。
一方で「木を見て森を見ず」という言葉もあるように、細かいことばかりに気をとられると、本質や全体像を見失う危険もあります。
どちらか一方が“正解”なのではありません。
状況が変われば最適解も変わる。
だからこそ、私は常にこの相反する二つの視点をぶつけ合わせ、今の自分や現場にとって何が最も適切かを判断するようにしています。
■ 価値観は矛盾していていい。矛盾をどう扱うかが大事
この考え方を強く実感したのは、以前勤めていた会社での経験でした。
当時アルバイトとして働いてくれていた男の子に、こんなことを言われたのです。
「昨日はこう言っていたのに、今日は違う説明で、矛盾しているように感じます」
その時、私は本音で説明しました。
「矛盾しているようで、実はそうじゃない。昨日と今日で状況が違うから説明も変わる。正しさは“常に一つ”ではないんだ。」
すると彼も納得してくれました。
この経験は、私の中でも大切な学びとして残っています。
人は“シンプルな正解”を求めがちです。
でも仕事の現場はそんなに単純ではなく、むしろ複雑さをどう扱うかが力量になる。
矛盾する考え方を持つことは決して悪ではなく、むしろ「選択肢を持つ柔軟さ」です。
そこから最適な判断を選び取れる土壌が自分の中にあるかどうか──これは仕事でも人生でも、非常に重要だと思っています。
■ 大胆さと繊細さを両方持つことで、自分の“軸”が強くなる
大胆に一歩踏み込む勇気。
細部まで目を配る繊細さ。
どちらかに偏ると、判断は歪みます。
大胆さだけでは無謀になる。
繊細さだけでは動けなくなる。
だからこそ、この二つを同時に持つことで初めて、自分の“軸”がぶれずに立ち続けられるのではないかと感じています。
これは経営にも、営業にも、仲間との関係づくりにも、すべてに通じる感覚です。
そして何より、自分自身の人生を豊かにするための姿勢でもあります。
また次回も、“歩きながら考えていたこと”を綴っていきます。
REVOLVER合同会社
代表 浅岡俊光