近所のイタリアンレストランで、素敵な出会いがありました──心の扉を開けていたら、80歳の友人ができた話
2025年6月27日

近所のイタリアンレストランで、素敵な出会いがありました
──心の扉を開けていたら、80歳の友人ができた話
こんにちは。REVOLVER合同会社の浅岡です。
最近、自宅の近くにあるイタリアンレストランによく通っています。
といっても、いわゆる「THEイタリアン」な敷居の高いお店ではなく、どこか懐かしさを感じさせる、喫茶店と洋食屋さんを足したような雰囲気のお店です。
ランチから夜まで、さまざまな年代のお客さんが訪れていて、ご家族連れ、20代のカップル、60代や80代のご年配の方まで——
地域に根づいていて、オーナーはもう40年近くお店を続けているそうです。
そんな場所で、ある日、少し素敵な出会いがありました。
◻︎カウンター席の、二つ隣の方
その日はランチ時。店内は混み合っていましたが、カウンター席がちょうど二つだけ空いていました。
私は、少し仕事の確認もあったのでノートパソコンを持ってお店に入りました。
案内されたカウンター席に座ると、二つ隣にひとりで食事をしていた年配の男性が、ふと話しかけてきました。
「そのパソコン、薄いですね。どこのメーカーですか?」
「AppleのMacBookです」と答えると、
「そんなに薄いの、高いでしょう?」
と、にこやかに返してくださって——そこから自然と、会話が始まりました。
◻︎サイパンが好きな、80歳の男性
その方は80歳。
ゴルフが好きで、今年でサイパンに行くのはもう20回目になるということでした。
「すごくいい場所だから、あなたもぜひ行くといい」と嬉しそうに話してくれました。
私はグアムには行ったことがありますし、アメリカやインド、台湾などにも訪れた経験がありますが、
サイパンにはまだ行ったことがありませんでした。
残念ながらゴルフはしないので、プレイの魅力まではよくわかりませんでしたが、
サイパンとゴルフへの愛情が伝わってくる、温かい語り口が印象的でした。
談笑しているうちに食事が運ばれ、しばらくそのまま会話を楽しみながら食事をいただきました。
◻︎LINE交換と、その後のメッセージ
帰り際、その方が名刺をくださったのですが、私はたまたまその日が休みで名刺を持っておらず、それを伝えると、
「それなら、LINEを交換しましょう」
とおっしゃってくださり、連絡先を交換しました。
その後、帰宅してお礼の連絡をしようとしたところ、先にその方からメッセージが届いていました。
「今日はありがとう。あのお店は、昔はよく通っていた場所なんだけど、
今は一人暮らしで、最近はあまり行かなくなっていた。
今日はたまたま近くに用事があって、久しぶりに立ち寄ってみたんです。」
さらに、
「同年代の友人も少なくなって、なかなか人と話す機会も減り共通の趣味の友人はいなくなった」
という一文が添えられていて、私はなんとも言葉に表現し難い気持ちになりました。その一文からはただ事実を述べているだけのようではあるが、どこか放っておくことのできない一文でした。
◻︎ひょんな出会いが、人生を豊かにする
思わず、
「もしご迷惑でなければ、今度ご一緒にまた食事に行きませんか?」
とメッセージを送りました。
なぜなら、私自身もよく一人で食事をするからです。
年齢は違っても、共通点があると感じたこと、そして自然な形で言葉を交わせたことが、何より嬉しかったのです。
これまでにも、こうした「ひょんな出会い」から仲良くなることが何度もありました。
私はもともと旅が好きで、電車でも車でも、行ったことのない場所へ行くのが好きです。
不思議と、そうした場所で声をかけられたり、こちらから話しかけたりして、
出会いが生まれることがよくあります。
◻︎心の扉を開けておくということ
昔から、私が大切にしていることがあります。
それは、**「自分の心の扉を開けておくこと」**です。
誰かが私に興味を持ってくれても、扉が閉まっていたら、その人はきっと扉をノックすることなく立ち去ってしまう。
そういう場面を、私はたくさん見てきました。
だからこそ、私はいつも、自分の扉を開けておこうと思っています。
開かれていれば、出入りがしやすく、構えることなく人と関われる。
そうした在り方を心がけるようになりました。
この日もきっと、その扉がほんの少しだけ、誰かを招き入れるきっかけになっていたのかもしれません。
◻︎80歳の方と仲良くなるということ
近所のイタリアンレストランで、80歳の男性と出会い、話し、また会いましょうと約束をする。
こういう出来事が起きることこそ、人生の豊かさだと思います。
私もいつか、同じように年齢を重ねていきます。
そのときに、もし若い誰かがこんなふうに自然に話しかけてくれたら、どれほど嬉しいことだろうと、ふと思いました。
またあのお店で、再会できる日が今から楽しみです。
REVOLVER合同会社
代表 浅岡俊光