top of page
​ COLUMN

営業代行ノウハウ&事例コラム

オフィスでの風景

【保存版】アウトバウンドセールス完全ガイド|接続率・商談化率を伸ばすKPI逆算と架電スクリプト

  • 執筆者の写真: REVOLVER合同会社
    REVOLVER合同会社
  • 11月26日
  • 読了時間: 6分
広いコートの中央にサッカーゴールが一つだけある





アウトバウンドセールスとは?(SDR/BDRとインバウンドとの違い)

デスクに置かれたビジネスフォン

アウトバウンドセールスは、企業側から見込み顧客に能動的にアプローチする“攻めの営業”です。問い合わせを待つインバウンドと対照的で、安定的な商談パイプラインをつくるうえで欠かせない打ち手です。


  • SDR(Sales Development Representative):既接点や休眠リードに対し、アポ獲得を担う。

  • BDR(Business Development Representative):未接点の新規開拓を担う。ターゲティングと仮説検証が肝。



両者を役割分担し、インバウンド(資料請求・お問い合わせ)からの流入も並走させると、需要の波に依存しない商談創出が可能になります。





成果を生むKPI設計(逆算の考え方)

電卓とノートで計算をしている男性の手

アウトバウンドは“量”だけでは勝てません。目標商談数から逆算して、行動量と打ち手を設計します。


基本式

架電数 × 接続率 × 商談化率 × 合意率 = 商談数


例:月20商談を作りたい


  • 接続率 20%

  • 商談化率 15%

  • 合意率 90%

    → 必要架電数 ≒ 1,000件

    (1,000架電 → 200接続 → 30アポ → 27合意 ≒ 20実施商談)



この逆算を週・日単位にブレイクダウンし、スタッフごとの行動計画に落とすと実行度が一気に上がります。





リストの質が成果を決める(セグメント×意図×直通率)


パソコンの画面上に映し出されたリスト

「誰にかけるか」は「何回かけるか」より重要です。


  • セグメント:業界/規模(従業員数・売上)/エリア/役職を明確化。

  • 意図(インテント):採用強化、補助金活用、サイトリニューアル、展示会出展など検討シグナルを持つ先を優先。

  • 直通率:代表番号よりも直通ダイヤル・携帯の有無で接続率が大きく変化。

  • データ整備:名寄せ、メール・電話のバウンス除去、役職更新。古いデータはコストです。



ポイント:「セグメント×意図×直通率」の3要素で優先度スコアをつけ、上から攻めるだけで成績は伸びます。




成果が出る架電スクリプトの型(コピペOKテンプレ付き)


パソコンに映し出されたスクリプト

属人的な話術に頼らず成果を出すには、を使います。以下の4ステップを徹底しましょう。



4ステップ



  1. オープナー(切られない導入)



「お世話になっております、◯◯の山田でございます。30秒だけお時間いただけますか?」


  1. 価値訴求(一文でメリット)



「同業他社様で商談化率が15%改善した打ち手があり、御社にも再現できそうでご連絡しました。」


  1. 確認(ライトヒアリング)



「営業効率の見直し、すでに何か取り組まれていらっしゃいますか?」


  1. クロージング(次アクションを具体化)



来週火曜か水曜の午後で30分、オンラインで概要をご説明してもよろしいでしょうか。」


使い分けテンプレ(用途別)



  • 既接点向け

    「先日の展示会で名刺交換した◯◯です。フォローで短くご連絡しました—(価値訴求)—ご関心あれば、来週◯/◯ or ◯/◯の午後はいかがでしょう?」

  • 未接点向け

    「突然のご連絡失礼します—(業界実績+短い便益)—合うか10分だけ確認させてください。◯/◯ or ◯/◯の15時台、ご都合よろしい時間はありますか?」

  • 決裁者不在時

    「ご不在承知しました。◯◯様(役職)のご在席時間帯だけ伺ってもよろしいでしょうか?要点は30秒でお伝えします。」



コツ:**“質問→選択肢提示”**で相手の意思決定負荷を下げる。例:「火曜 or 水曜」「午前 or 午後」。




接続率を上げる運用(時間帯/再架電回数/番号表示/即折返し)


複雑な形をした個体が線で繋がっている様子

小さな運用差が、接続率に倍以上の差を生みます。


  • 時間帯:9–10時、12–13時、17–18時に集中投下(職種により検証)。

  • 再架電:最低3回。曜日×時間を変える(例:火9時→木12時→金17時)。

  • 番号表示非通知NG。地域番号の固定回線がベター。

  • 即折返し:折返しが来たら5分以内に対応。留守電は15秒以内の要点+折返し先。

  • メモ・タグ:通電状況、拒否理由、担当者名、折り返し可否をその場で記録。次アクションがブレません。





商談化を高める“前提条件”(BANT軽量版・次アクション合意)


子供が野球でバッターボックスに立っている

通話がつながっても、商談化できなければ意味がありません。ライトなBANTで十分です。


  • B(Budget):予算の有無は直接聞かず、比較検討状況から推測。

  • A(Authority):決裁関与者・合議体の有無だけ把握。

  • N(Need):現状の困りごとを短く具体に(例:リード不足/歩留まり低下)。

  • T(Timing):いつまでに何を判断?四半期/年度で聞くと答えやすい。



クロージングの型:
「では、◯/◯(◯)15:00–15:30でデモ概要をご案内します。当日のアジェンダを先にお送りしますね。」




よくある失敗と対策(KPIの分母ブレ/台本の属人化)

ブレでピンボケした緑の写真

  • KPIの分母ブレ

     ・“架電数”なのか“通話数”なのか定義が揺れる → 定義をポスター化し、日次で同じ指標を追う。

  • 台本の属人化

     ・エースの話術頼み → 録音レビュー/ロープレで型に落として共有。

  • リストの鮮度不足

     ・反応の薄い層へ粘着 → 優先度スコアで上位から着手、3回無反応で一旦保留。

  • 商談化の詰め不足

     ・「検討します」で終了 → 日程・アジェンダ・同席者までその場確定。





実務で使えるチェックリスト

右から中央下に向けて伸びた矢印

  • 目標商談数から逆算した日次行動量が決まっている

  • リストはセグメント×意図×直通率でスコア付け済み

  • スクリプトはオープナー→価値訴求→確認→クロージングの型で統一

  • 時間帯・再架電・番号表示・折返しの運用ルールが明文化されている

  • 通話ごとに**次アクション(日時・アジェンダ・同席者)**を確定

  • KPI定義(架電/通電/接続/商談化/合意)が全員共通で、日次レビューしている





まとめ

多くの書類をとりまとめている姿

アウトバウンドは、思いつきの“数撃ちゃ当たる”ではなく、**「設計 → 運用 → 共有 → 改善」**のサイクルで再現性を高める営業です。


  • 逆算式で行動量を設計

  • 質の高いリストから攻める

  • スクリプトと運用を型化

  • BANTと次アクションで商談化を確実化



この一連の“型”をチームにインストールすれば、安定して商談が積み上がります。





関連コラム


  1. インサイドセールスの全貌:成果を上げるための戦略と実例

    インバウンド起点の育成〜商談化を体系化。アウトバウンドとの役割分担・連携設計の理解が深まります。


  2. フォームマーケティングの効果とは?成果を生む仕組みと実践ポイント

    「フォーム送信」というアウトバウンド寄りチャネルの設計と注意点を解説。架電と並行運用での相乗効果が見込めます。


  3. 営業代行会社を比較するときにチェックすべき5つのポイント【失敗しない選び方】

    外注活用の判断基準を整理。アウトバウンドの一部を外部化する際の評価軸として、本文のKPIや運用設計と相性が良いです。





お問い合わせ


REVOLVER合同会社ロゴ

REVOLVER合同会社では、アウトバウンド/インサイドセールスの戦略設計・運用代行・スクリプト標準化まで一気通貫で支援します。

「まずは話だけ聞きたい」でも大歓迎です。お気軽にご相談ください。


👉 お問い合わせフォーム:https://www.revolver-sales.net/contact-us

お気軽にご相談ください

• 営業チームの構築やアウトソーシングに関するご相談

• 将来的な営業の内製化に向けた戦略構築

• 各種営業施策についてのご相談

• テストマーケティングの実施

• ターゲットリストの作成・最適化に関するご相談

• 長期的な目標に基づく営業コンサルティング

 

これらのご要望に応じ、最適なサポートを提供いたします。

 

オンラインまたは対面でのご相談が可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。お客様にとって最適な営業戦略をご提案いたします。

bottom of page