【保存版】営業計画テンプレートの作り方|月次→週次→日次に落とし込む実務ガイド
- REVOLVER合同会社

- 9月24日
- 読了時間: 5分

1. はじめに:営業計画なぜ“テンプレート”より“作り方”か

営業計画は「数字を立てる」だけでは機能しません。
KGI(最終目標)→KPI(中間指標)→行動量 まで分解し、“誰に・何を・どうやって” を一貫させて初めて回り出します。この記事は、テンプレート配布よりも**自社の前提に合わせて“自分の計画を設計できる”**ことにフォーカスします。
(KPIの設計思想は「[そのKPI設定、適切ですか?正しい目標設定と追いかけ方]」も参考になります)
2. STEP0:前提のすり合わせ(ターゲット×提供価値×チャネル)

最初に固めるのは以下の3点です。
ターゲット:業種/規模/決裁者の役職/購買動機
提供価値:何を“代替”し、どの成果指標を改善するか(売上、工数、リスクなど)
チャネル:IS(電話/フォーム/メール)、FS(対面/オンライン)、紹介、広告 等
この3点が曖昧だと、同じKPIでも係数(率)がブレ続けてPDCAが止まります。
3. STEP1:KGI→KPIツリーを描く(IS/FSの両軸)

典型的には下記の分解です。
受注数 → 商談実施数 → アポ数 → 接続数(会話) → 架電数(IS)
FS中心なら 訪問数/提案数 を噛ませます。オンライン商談中心なら 出席率 を明示。
例:
受注=商談実施 × 受注率
商談実施=アポ × 商談実施率(No-show除外)
アポ=接続 × アポ率
接続=架電 × 接続率
4. STEP2:係数(率)を仮置きする(標準レンジの目安)

商材や市場で幅は出ますが、B2B新規の**“仮置き”**として下記を起点に。
受注率(商談→受注):5〜15%(高単価・高LTVで30%超も)
商談実施率(アポ→実施):70〜90%
アポ率(接続→アポ):2〜8%
接続率(架電→接続):15〜30%
日次稼働:1人あたり架電80〜150件が現実的レンジ
レンジはリスト品質とチャネル適合で変動します(後述の内部リンク参照)。
5. STEP3:目標を行動量に換算する(月→週→日)

「月間受注○件」を、週次・日次・人別の行動数にブレイクダウンします。
月→週:営業日22日(月)→週5日想定
人数割り:ISメンバー数で按分
端数は“上に丸める”のが鉄則(ボトルネック潰し)
6. 例題:月5件受注を目指す場合(IS主体の計算手順)

前提(仮置き)
受注率=10%、商談実施率=80%、アポ率=5%、接続率=20%、営業日=22日、IS=3名
逆算
必要商談実施= 5 ÷ 0.10 = 50件
必要アポ= 50 ÷ 0.80 = 62.5件 → 63件
必要接続= 63 ÷ 0.05 = 1,260件
必要架電= 1,260 ÷ 0.20 = 6,300件(/月)
日次換算
6,300 ÷ 22日 ≒ 287コール/日(チーム)
3名体制なら 約96コール/日/人
ここから実測値で係数を上書きし、翌月に反映(係数が改善すれば行動量は下がる)。
※係数の改善余地は「リスト」「トーク」「導線設計」(後述)にあります。
7. 「リスト」で9割決まる:設計の要点

顕在テーマ×直近行動:展示会出展企業/採用強化中/システム入替時期など
関連性フィルタ:業種・規模・既存スタック(導入SaaS等)
既存接点の再アタック:インバウンド問合せ/過去失注/セミナー申込者
リストが良ければ接続率・アポ率・商談率すべてが底上げされます。
詳しくは「[営業リストで成果が9割決まる?営業代行成功のカギはリスト設計にあり]」を参照。
8. チャネル別の設計と使い分け(テレアポ/フォーム/メール)

テレアポ:意思決定が早い層、タイミング依存のマターに強い
フォーム:反響型。設計が良ければ“向こうからの返信”で商談開始(反論少)
メール:資料提示・比較検討層の深掘りに相性良
フォームはNG記載フォーム排除や導線設計が鍵です。実務のコツは「[フォームマーケティングの効果とは?成果を生む仕組みと実践ポイント]」に詳述あり。
9. 運用フェーズ:定例・ダッシュボード・ABテスト

週次:係数(率)トレンド、会話ログ要因、仮説→実験設計
月次:セグメント別の再配分(業種×規模×役職)、負け因数の言語化
ABテスト:件名/第一声/オファー/資料順序/CTA導線 など一度に変えるのは1要素
KPIの追い方は「[そのKPI設定、適切ですか?正しい目標設定と追いかけ方]」で補完してください。
10. よくあるつまずき(分母不一致/隠れコスト/単月主義)

分母不一致:計測起点が混在(“接続”の定義ずれ 等)→ダッシュボードで用語統一
隠れコスト:採用・教育・離職・ツール運用→ROIの分母に必ず入れる
単月主義:投下初月は係数未学習→四半期単位で設計・評価
投資判断は「[営業代行のROIを正しく計算する方法]」の式で内製/月額固定を同じ物差しで比較するのがおすすめ。
11. 3分チェックリスト(コピーして使える)

受注KGI→KPIツリーが1枚で見える
係数(率)の定義と分母が全員一致
顧客セグメントとリスト条件が文章化されている
チャネル別の役割分担(IS/FS)が明記
週次の仮説→実験→学習のサイクルが決まっている
ROI試算に教育・離職・ツールなどの隠れコストを含めた
単月ではなく四半期で評価する運用設計になっている
12. 関連コラム(内部リンク)
KPI設計:そのKPI設定、適切ですか?正しい目標設定と追いかけ方 。
フォーム活用:フォームマーケティングの効果とは?成果を生む仕組みと実践ポイント 。
料金感:営業代行の単価相場と支援プランの選び方 。
13. まずはご相談ください

自社のKPIレンジ・行動換算・最適チャネルは商材とリストで変わります。
無料の初回相談で、御社の係数仮置きと計画の落とし込みを一緒に行います。



